防衛費倍増 2022 7 18

 自民党保守派から聞こえてくる
「防衛費倍増」については、
私は乗り気ではありませんでした。
 財源をどうするかという問題がある一方で、
安倍元首相がいるから大丈夫だと考えていたのです。
 独裁国家や強権国家から見れば、
安倍元首相は怖い存在でした。
 今までの首相と違って、
安倍氏は国際社会において存在感があり、
各国の首脳は畏怖の念すらありました。
 たとえ話をすれば、
安倍氏は大艦隊に相当する威力だったと思います。
 だから安倍氏がいる限り、
そんなに急いで防衛費を増やす必要はないと考えたのです。
 ところが安倍氏が暗殺されるとは、
夢にも思いませんでした。
全くの想定外です。
 安倍氏がいなくなった今、
日本は無防備な状態と言えます。
 安倍氏以外の政治家は、
たとえ日本が攻撃されても、
「遺憾である」としか言わないでしょう。
 そもそも「遺憾」という言葉は、
「日本が謝っているのか」、
「けしからんと怒っているのか」、
実にわかりにくい言葉です。
いつもの「謝罪外交」の一環かなと思ってしまいます。
 もうひとつ言いたいのが、
「自衛隊」という言葉が外国人にはわかりにくいです。
この言葉からは「自警団」の一種かと連想します。
 日本の言葉は外国人にはわかりにくい。
日本語の基本は「以心伝心」だからでしょうか。

自衛隊法 2013 1 6

書名 要撃の妖精
著者 夏見 正隆  徳間文庫

 今では、イージス艦が世界最強の艦船であると、
国民の間に広く知られるようになっています。
 しかし、現実には、イージス艦は、
簡単に沈められてしまうでしょう。
 これは、日本特有の「特殊な事情」があるからです。
自衛隊法と関連法令の存在が、
イージス艦を「ただの鉄の塊」と変えてしまうのです。
 イージス艦が、その能力を発揮できるようにするためには、
内閣が関係閣僚による安全保障会議を開催して、
その会議で「防衛出動」の答申を得なければならないのです。
 その上で、内閣総理大臣は、国会の承認を得た上で、
防衛出動の発令をすることができるのです。
 しかし、こうした手法は、江戸時代の発想でしょう。
ミサイル時代の現代においては、時代遅れのものと言えます。
 そもそも、関係閣僚は、それぞれの立場があるので、
会議が紛糾するかもしれません。
 この本でも、当然、懸念されるシーンが出てきます。
本の内容とは、状況が少し違いますが、
わかりやすいように、私が書き直しました。
 国籍不明機がイージス艦に接近。
しかし、「防衛出動」どころか、
「海上警備行動」も発令されていないので、
イージス艦は、通常勤務のまま。
 当然、艦内では、どうするか議論になります。
しかし、結局、艦長が、現時点では、
「防衛出動」も「海上警備行動」も発令されていない以上、
「我々には、何もできない」としてしまいます。
 そもそも、国籍不明機は、単に威嚇のために、
イージス艦に接近しているのではないのかということになったのです。
 しかし、国籍不明機は、250キロ爆弾を装備していたのです。
その爆弾が投下され、
あっさりとイージス艦は海の藻屑となって消えていくのです。
 もちろん、イージス艦には、
「防衛出動」が発令されていなくても、
正当防衛の権利があります。
 しかし、急降下爆撃によって攻撃されてしまった後では、
正当防衛どころではありません。














































































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